eK4事業報告書
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図6e-Knowledgeコンソーシアム四国の組織③連携取組により得られる効果についてe-Learningによる教育プログラムを大学間連携で行うと、次の五つの効果が期待できる。第一は、連携教育プログラムの核である『四国学』を受講する学生が四国全体からの視点を持つようになるばかりでなく、e-Learning・遠隔講義のスクーリングにおける聴講学生間の交流、SNSや四国版Wikipedia等を活用した、講義に対する意見交換、教員への質問、ディスカッション等の共有、等により、四国内外の学生に四国の一員であることの意識を芽生えさせ、他大学、他地域の学生同士との理解が深まり彼らの間にネットワークができる。その結果、この教育プログラムを受講した四国内外の学生が四国に留まり、彼らが活躍することで、四国の知力(知識・技能)の向上が期待できる。第二は、四国の魅力を学ぶユニークな形態の教育プログラムを広報活動することにより、優秀な学生の確保が図れる。第三は、e-Learningコンテンツの出版を行うことにより『四国の知』を全国に発信して、四国への関心を高めることができる。第四は、専門基礎科目や外国語等のコンテンツ開発を複数大学の教員が行うことにより、コンテンツ開発の効率化、質の高度化を図れる。これらの教育科目における教員間の連携は教育を個々の教員ではなく組織で行うことになり、大学全体の教育の質の向上につながると期待される。第五は、多様な学問分野の教員が協働して学際的な講義、例えば、農商工を俯瞰するオムニバス講義等のコンテンツ作成ができる。その結果、地域のニーズに応える教育プログラムが構築できる。④連携取組により効率化・合理化される事業内容について連携大学で利活用する主設備のe-Learningを支援するLMSや遠隔会議システムをハウジングサービスやApplicationProviderService(APS)等で共同利用することにより、ICT資源を集約できる。その結果、e-Learningコンテンツの共同開発が容易になり、短時間に、かつ高品質なコンテンツが作成できるので、それに係わる人的および時間資源等が削減できる。13

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