eK4事業報告書
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タル化して4県共有して使っていけたら、もっと使いやすくなるのではないか。ぜひとも検討していただきたい。 もう一点、こういった事業を進めていく上で経費の問題があると思うが、様々な補助事業の活用を積極的に行っていただきたい。もっと周辺部分を広げていけばいいと思う。 【森委員】 23年度事業実施報告の①教養教育(四国学)および専門教育コンテンツの活用②『四国の知』を活用した教育プログラムの実施(可能な大学において)④e-Learningコンテンツの開発の3項目は連動した項目であると感じた。まず①の「コンテンツの活用」の部分は各大学でコンテンツを利用し単位も認定するということだが、「教養教育の四国学をある程度理解して、四国に役立つ人材を育成する」という目標には、何単位あるいは何科目を想定しているのか。また④の開発の部分にも結びつくが、枠組みとして、どういう分野を、どれくらいの数の科目で、どの程度揃えるか、という目標があれば良いと思う。それを遡って、今年度はどの分野の科目をどれだけ作れたか、来年度はどこまで進めるか、そういうことが活動報告や活動計画で示せるといいと思う。 気になるのが事業実施報告②教育プログラムを検討したと書いてあるが、具体的に何を検討したのがお聞かせいただきたい。「四国学」及び「四国の知」全体として、どれぐらいの分量の内容を学生が習得すれば、目標とする「四国に役立つ人材」として育成されるのか、というビジョンがこの活動報告では分かりにくい。そういうビジョンがあれば良いと思う。 それに関連して、開発の部分で21年度はコンテンツ開発が79、22年度は111と増加、23年度は46と数が減っている。これは予算の関係もあるのだと思うが、来年、再来年と開発していく上で目標数といった数値は想定されているのか。 【林事務局長】回答 まず、1つ目の人材育成に係る目標として何単位あるいは何科目を想定しているかという質問に対して、四国学に関して想定しているのは歴史・文芸・自然・社会の4科目である。その4科目は初期の目標として出したいと考えている。しかし1科目2単位で、4科目で8単位とストレートにはいかない。まず何単位を目指すかは各大学の都合もあり、事務局としてもほとんど検討できていない。 2つ目の教育プログラムの実行の具体的な検討内容については、事務局ではきちんと集約できていない。実際にはそういった教育プログラムの施行がないという情報だけをつかんでいる状況である。その点でビジョンが明確になっていないのが現状である。 次にe-Learningコンテンツの開発数が減ったことに対しては、予算の都合ということもあるが、目標数に関しては設立当初から設定はしていない。目標数としては個々の連携大学が頑張りましょうということで進んでいる。現状としては、科目の中身であるコンテンツは毎年更新しなければならないが、なんとか配信提供出来る数は揃っている状況である。ただ、おっしゃられるように目標数等を今後はきちんと設定して、目標数に応じた科目が毎年提供できるよう、コンテンツ数を担保しておく仕組みが必要であると考える。3点の質問に対しての事務局からの回答は以上である。 【武重先生】回答 香川大学では主題科目というくくりがあり、その中に「地域を理解するための主題」というものがある。その「地域と生活」という主題を構成している科目が四国学、讃岐学、地域の防災に関係した科目、瀬戸内に関係した科目等である。先生の言われたことを発展させていけば、地域のことを良く理解した学生を育成するような専攻の形式ができるかと思う。そうすると相当数の単位数が必要と想定できるが、これは次年度の企画委員会で検討していきたい。 【野嶋委員】 教育のプログラムを開発したり、ネットを繋げたり、eK4の取り組みの中で様々なプロセスがあり、各大学、また組織がノウハウを蓄積していっているのがよく理解できた。しかし、それぞれのプロセスの中で蓄積されたノウハウがどのような形で外へ発信しているのか。ぜひそれぞれのプロセスで得た知識やノウハウを発信し152

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