eK4事業報告書
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e-Knowledgeコンソーシアム四国 設 立 趣 意 少子高齢化が進行する四国の自立的発展を促すためには、「四国は一つ」という意識を共有する数多くの若者が協調的地域づくりを行う必要がある。そのため、四国の大学に四国全体の視点から地域活性化を先導できる人材の育成が期待されている。これらの地域づくりを担う人材には、四国の広域的課題、資源の魅力、ブランド、歴史、地勢、文化、伝統などを包含する“四国学”と地域固有の課題に取り組むために必要な“学際的専門知識”が必要である。 歴史的背景の異なる四国の大学は、個々の大学の特徴を活かした教育研究を進めるとともに、それぞれ強みのある教育研究を展開しているので、上述の「人材育成」や「四国の魅力の発信」に必要な教育資源が醸成されている。これらの教育資源を戦略的に連携させ、集約・発展させると、魅力ある四国の学びの教育基盤『四国の知』が形成でき、それらを活用して四国全体の視点から地域活性化を促す協調的地域づくりを担う人材育成ができる。 四国の七大学が連携して「『四国の知』の集積を基盤とした四国の地域づくりを担う人材育成」を平成20年大学改革推進事業の一つである戦略的大学連携支援事業に応募したところ、幸いにも採択された。 そこで、四国の国公私立大学が連携して情報通信技術を利活用するe-Knowledgeコンソーシアム四国を設立し、四国の自立的発展に貢献する人材育成や、例え四国外にいても四国に思いを馳せる人材育成ができる教育基盤を構築する。この教育基盤は“地域文化リテラシー”である教養教育科目としての“四国学”と地域のニーズに応じた職業人を育成する“専門職業リテラシー”である“学際的専門教育科目”で構成される『四国の知』をe-Learningコンテンツとして集積したものである。 コンソーシアム四国に加盟する会員大学が『四国の知』を活用する教育プログラムを実施することにより、地域の課題を四国全体の視点から捉え、「四国は一つ」を意識しながら協調的な地域づくりを先導する人材を育成する。 さらに、コンソーシアム四国は全国の高校生やその保護者に「四国についての学び」「四国における学びと生活」の魅力を訴求し、四国内外の数多くの学生に四国の大学で学ぶことへの憧れを抱かせるとともに、コンソーシアム四国に蓄積される“四国学”をいろいろなメディアで出版し、四国の魅力を全国に発信し、四国のブランド力向上の活動を展開する。 157

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